2019年05月09日16:15
中之島に漁港が!?
中之島の川沿いに面する「中之島漁港GATE」中之島漁港には日本全国の港から活魚が運び込まれます。

志摩市東部、志摩半島の中央部東端に位置し、西は牡蠣で有名な的矢湾、北から東にかけて太平洋に面する自然に恵まれた伊勢志摩屈指の漁港「安乗漁港」。 伊勢志摩が育くむ立派な海の幸たちは、自然が生み出した独特な地形にもよる。特に安乗漁港界隈は、黒潮と伊勢湾に流れ込む山の栄養を蓄えた木曾三川、宮川の水、そしてリアス式の地形、岩礁など、自然が織りなす奇跡とも言える環境が、栄養豊富で、活力のある海を創り出している。宝の海と言われる由縁は、エサとなるプランクトンが多く、海が栄養満点がゆえ。さらに、周辺の海域は二枚潮と呼ばれる海面と海底で潮流が逆方向に流れている独特の海流を保持しているため、サバやアジなど本来回遊する魚も付近の海域に根付き、まるまる太っている。
南から流れてくる日本海流・黒潮が始めにぶつかる「かごしま海」。南の温かい海で育ったすべての魚の玄関口となり、太平洋側に抜ける黒潮と、東シナ海から日本海側へ向かう対馬海流の2 つの暖流の分岐点ともなる鹿児島は、多種多様な漁場を有する豊漁の海国だ。 南北約600 ㎞を誇る県土には、列島や島からなる長い海岸線があり、大小の岩礁にぶつかった潮の流れは、複雑に枝分かれしている。そして岩礁周辺にはプランクトンが育ちやすい「溜まり」ができ、優れた漁場を作りだしているのだ。青魚の水揚げで賑わいを見せる「阿久根」、高級南まぐろの漁獲量が多い「串木野」、日本の鰹節の70%の製造で知られる「枕崎・山川」など、 その表情の豊かさを見れば「かごしま海」の恵みが感じられるだろう。
岩屋漁港は、淡路島の北の玄関口として古くから栄えた港で、前の瀬で獲れるタイ・イカナゴ・ちりめん等が有名だ。明石海峡大橋の下をくぐる潮流は流れが速く、魚のエサが豊富で、 自然の漁礁が多い地形も特徴的な漁場
万葉の昔より「御食向かふ(みけむかう)」を枕詩に詠まれた淡路島。若狭・志摩と並び、多くの食材に恵まれる淡路は、古くから中央政府のあった畿内に、海産物を中心とした数々の食材を納めてきた「御食国」(みけつくに)のひとつ。その中で岩屋漁港は、淡路島の北の玄関口として古くから栄えた港で、前の瀬で獲れるタイ・イカナゴ・ちりめん等が有名だ。明石海峡大橋の下をくぐる潮流は流れが速く、魚のエサが豊富で、 自然の漁礁が多い地形も特徴的な漁場である。
日本有数の豊かな漁場として知られる瀬戸内海・明石沖は、明石海峡の潮流によってつくり出された複雑な地形に加え、魚のエサとなるエビやカニが豊富に育つ「鹿の瀬」と呼ばれる水深約2 ~ 20mの砂で覆われた丘陵地帯が広がるのが特徴。日光が届く浅い砂地で生まれた植物性プランクトンを動物性プランクトンが食し、それらをエビ、カニ、小魚が、さらにはそれらを成魚がエサとする。砂地は産卵場所・魚の育成場にもなり、完璧なまでの食物連鎖の構造が恵まれた漁場を形成している。
宮崎県は、九州の南東に位置し、古くは日本書紀、古事記に「ひむかの国」と記されており、神話と伝説の地であり、その海岸線は総延長398km にもおよび、海面漁業は県北部では、まき網漁業、養殖漁業、小型マグロ延縄、県中部では小型マグロ延縄、機船船曳網、一本釣、さらに県南部では、カツオ一本釣、マグロ延縄が盛んに行われている。
鳥取県東端の海岸線沿いに位置し、「沖合底曳網漁業」、「いか釣り漁業」、「小型一本釣漁業」などが行われている日本海側でも有数の網代魚港。水深200 ~ 300mに泥地が広がる大和堆漁場や、鳥取青谷沖に豊かな漁場があり、江戸時代、鳥取藩御用達の松葉ガニの港でもあった。春はモサエビ、夏は岩ガキ、白イカ、秋はハタハタ、カレイ、冬はカニと、季節ごとに主役を張る魚介がはっきりしているのが特徴で、一年間を通して活気にあふれている。港近くで天日によって行われるイカ干しの風景も網代の風物詩となっている。
北海道北東部に位置し、オホーツク海の東南端に位置する網走漁港。例年1 ~ 3 月ごろ、ロシア・アムール川から流れ込んだ水が海水と交じり合い、塩分濃度を下げることで海水が凍り、流氷となって網走の港にたどりつく。この流氷が海の豊かさを連れてくる。流氷には植物プランクトンが多く付着し、春になると植物プランクトンは一気に増殖する。同時にそれらを餌にする動物性プランクトンも増え、魚介は餌に恵まれたオホーツク海でスクスク育ち、漁場を豊かにしているのだ。

開催イベントも目白押し
イベント情報はこちらからチェック!伊勢志摩の大自然が育くんだ“宝の海”
志摩市東部、志摩半島の中央部東端に位置し、西は牡蠣で有名な的矢湾、北から東にかけて太平洋に面する自然に恵まれた伊勢志摩屈指の漁港「安乗漁港」。 伊勢志摩が育くむ立派な海の幸たちは、自然が生み出した独特な地形にもよる。特に安乗漁港界隈は、黒潮と伊勢湾に流れ込む山の栄養を蓄えた木曾三川、宮川の水、そしてリアス式の地形、岩礁など、自然が織りなす奇跡とも言える環境が、栄養豊富で、活力のある海を創り出している。宝の海と言われる由縁は、エサとなるプランクトンが多く、海が栄養満点がゆえ。さらに、周辺の海域は二枚潮と呼ばれる海面と海底で潮流が逆方向に流れている独特の海流を保持しているため、サバやアジなど本来回遊する魚も付近の海域に根付き、まるまる太っている。
海の神様に選ばれた奇跡の漁場
南から流れてくる日本海流・黒潮が始めにぶつかる「かごしま海」。南の温かい海で育ったすべての魚の玄関口となり、太平洋側に抜ける黒潮と、東シナ海から日本海側へ向かう対馬海流の2 つの暖流の分岐点ともなる鹿児島は、多種多様な漁場を有する豊漁の海国だ。 南北約600 ㎞を誇る県土には、列島や島からなる長い海岸線があり、大小の岩礁にぶつかった潮の流れは、複雑に枝分かれしている。そして岩礁周辺にはプランクトンが育ちやすい「溜まり」ができ、優れた漁場を作りだしているのだ。青魚の水揚げで賑わいを見せる「阿久根」、高級南まぐろの漁獲量が多い「串木野」、日本の鰹節の70%の製造で知られる「枕崎・山川」など、 その表情の豊かさを見れば「かごしま海」の恵みが感じられるだろう。
万葉の昔より「御食向かふ(みけむかう)」を枕詩に詠まれた淡路島
岩屋漁港は、淡路島の北の玄関口として古くから栄えた港で、前の瀬で獲れるタイ・イカナゴ・ちりめん等が有名だ。明石海峡大橋の下をくぐる潮流は流れが速く、魚のエサが豊富で、 自然の漁礁が多い地形も特徴的な漁場
京の都に運ぶ歴史が育んだ魚文化
万葉の昔より「御食向かふ(みけむかう)」を枕詩に詠まれた淡路島。若狭・志摩と並び、多くの食材に恵まれる淡路は、古くから中央政府のあった畿内に、海産物を中心とした数々の食材を納めてきた「御食国」(みけつくに)のひとつ。その中で岩屋漁港は、淡路島の北の玄関口として古くから栄えた港で、前の瀬で獲れるタイ・イカナゴ・ちりめん等が有名だ。明石海峡大橋の下をくぐる潮流は流れが速く、魚のエサが豊富で、 自然の漁礁が多い地形も特徴的な漁場である。
美しく活かされる明石昼網の魚介たち
日本有数の豊かな漁場として知られる瀬戸内海・明石沖は、明石海峡の潮流によってつくり出された複雑な地形に加え、魚のエサとなるエビやカニが豊富に育つ「鹿の瀬」と呼ばれる水深約2 ~ 20mの砂で覆われた丘陵地帯が広がるのが特徴。日光が届く浅い砂地で生まれた植物性プランクトンを動物性プランクトンが食し、それらをエビ、カニ、小魚が、さらにはそれらを成魚がエサとする。砂地は産卵場所・魚の育成場にもなり、完璧なまでの食物連鎖の構造が恵まれた漁場を形成している。
南北に延びる地形がもたらした豊かな漁場
宮崎県は、九州の南東に位置し、古くは日本書紀、古事記に「ひむかの国」と記されており、神話と伝説の地であり、その海岸線は総延長398km にもおよび、海面漁業は県北部では、まき網漁業、養殖漁業、小型マグロ延縄、県中部では小型マグロ延縄、機船船曳網、一本釣、さらに県南部では、カツオ一本釣、マグロ延縄が盛んに行われている。
季節ごとに主役際立つ網代の魚介たち
鳥取県東端の海岸線沿いに位置し、「沖合底曳網漁業」、「いか釣り漁業」、「小型一本釣漁業」などが行われている日本海側でも有数の網代魚港。水深200 ~ 300mに泥地が広がる大和堆漁場や、鳥取青谷沖に豊かな漁場があり、江戸時代、鳥取藩御用達の松葉ガニの港でもあった。春はモサエビ、夏は岩ガキ、白イカ、秋はハタハタ、カレイ、冬はカニと、季節ごとに主役を張る魚介がはっきりしているのが特徴で、一年間を通して活気にあふれている。港近くで天日によって行われるイカ干しの風景も網代の風物詩となっている。
流氷が育てる恵みの海
北海道北東部に位置し、オホーツク海の東南端に位置する網走漁港。例年1 ~ 3 月ごろ、ロシア・アムール川から流れ込んだ水が海水と交じり合い、塩分濃度を下げることで海水が凍り、流氷となって網走の港にたどりつく。この流氷が海の豊かさを連れてくる。流氷には植物プランクトンが多く付着し、春になると植物プランクトンは一気に増殖する。同時にそれらを餌にする動物性プランクトンも増え、魚介は餌に恵まれたオホーツク海でスクスク育ち、漁場を豊かにしているのだ。